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隠れオタ女が学生からいきなり結婚。キョドりながらの日々をつづっています…*
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「文学作品を読み解くには、
ほんとうの恋を経験していなけば
ほんとうの意味は読み取れない」

なんてことをのたまったのは、
確か高校時代の国語の先生。
「前世はヤギでした」
と真面目な顔で言うヘンな先生だった。
ちなみに男。


その先生の言葉を聞いて、
当時の私は
「まだ恋愛小説は読むべきじゃない・・・」
と確信した。





        


私は以前、あまり『恋愛小説』というものが得意じゃなかった。
好んで読んだのは長野まゆみとか京極夏彦とか。
「恋愛」とは違う次元のものが好きだった。

世に溢れる『恋愛小説』はあまりにもこそばゆくて、
照れ臭くなって途中放棄してしまいそうだったから。

でも、
ようは食わず嫌い。


お恥ずかしながら、ちょっと前に初めて江國香織を呼んだ。
『赤い長靴』
どうして読む気になったかと言うと、
一番最初の文に東北新幹線の様子が書いてあったからだ。
清清しいのに重苦しくて寂しい車内の様子は、
毎年のように乗る私にとって、
あまりにも知りすぎている光景笑ってしまいそうだった。

江國香織が好きな友達がいて、
今度読もう読もうとしていても手が出なかった。
でも笑ってしまったのをきっかけに買ってみた。


江國香織という人は寂しい文章を書く人だなと思う。
著書の題名を見てみてもなんとなく優しい感じがする。
多分この空気感にあてられてしまうと、
どうしようもなく気が塞いでしまう気がして、
それ以降江國香織は読んでいない。




つい昨日読んだのは矢口敦子さんという方の著書、
『人形になる』
私のダイスキな漫画家・萩尾望都が
「私のSFアタマもまたざわめく」
と絶賛していたから。

これは買って正解だった。
うまく現実と夢の世界が描かれている気がする。

ちょっと暗いSFのような気持ち悪さと心地良いテンポ、
主人公の正直すぎる読者への気持ちと感覚の吐露。
展開は読めていたけれどグイグイ読ませる力がある。
これも、恋愛小説だが少し特殊だ。



4167748010 赤い長靴 (文春文庫 え 10-1)
江國 香織
文藝春秋 2008-03-07

by G-Tools
419892841X 人形になる (徳間文庫 や 30-1)
矢口 敦子
徳間書店 2008-08-01

by G-Tools

果たして今の私は、
恋愛小説を読める人間になっているのだろうか



~*~*~*~*~*~*~*~*~

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